☆銀しゃ~りんです。☆

果てしないたわごとをつらつらと

B.O.L.T The LAST 2023.04.15

それはまるで打ち上げ花火のように。

 

駆け抜けた、、、B.O.L.Tのファンの方としての日々。

 

半年なんやかんや一瞬だったなぁ、線香花火かなぁと言ったら妻から打ち上げ花火じゃない?と言われて腑に落ちた。

丁度波江女子発組合のちぃーちゃんラスト定期大会配信を見てからだったので余計に…

あの花火は泣いた。

 

と、まぁ色々振り返りながらラストライブの事書こうかと思ってるんだけど長くなりそうなので割愛しつつ。。。

 

結局、B.O.L.Tは何の略なの?とか、公式メンカラはアレでいいの?とか、色々諸々謎のままなぁなぁでしたね(笑)

 

そんな緩い空気感も含めてガチガチのバンドサウンドからくるかっけーB.O.L.Tや、ラジオとかの楽しいB.O.L.T、可愛い被写体のいる生活でも見られる顔面偏差値高いかわいいB.O.L.T。。。

 

好きです!

 

ロジャポから、ましてや3Bjrからの方からしたら自分なんてドラフト直後の入団発表記者会見時の選手のような新人ではございますが、本当にB.O.L.Tには新しい楽しい世界を教えていただいた気がします。

 

人生初の特典会参加やチェキ芸などなどなど。

どこまでされてるのかっていう度合いはあるけど少しでも認知されてる嬉しさ。

 

初B.O.L.Tは、Task have Funさんとのツーマン有楽町。そこで人生初の特典会参加と相成りました。

その節はるんぱんさんお世話になりました(?)

勝手が分からずとりあえず待機してたら

「はじめまーす!内藤さん希望のかたー」

と言われたので行ったら内藤るなカード持たされたんだけど、後になって気がついたんだけどあれ鍵開けだったみたいですね(初特典会は初鍵開け)

当時は鍵開け、鍵閉めとかも知らなかったもんで(笑)

 

 

その後ROCK THE B.O.L.Tで初ワンマンを体感して心底…いや、そこの無い沼に落とされてB.O.L.Tハマったわとなったさいたま新都心

(ROCK THE B.O.L.Tの記事は書いてあります)

https://jampinkwarp.hatenablog.com/entry/2022/11/16/093721

 

 

その後何回かリリイベに参加したり、妻と姪に行ってみてーと促してみたり(ツーショ撮れたけどライブは見れなかったようで申し訳なかったが、よくよく考えるとスタプラフェスの次の日だし、ライブハウスだったので人数制限あるかーと後になって気がついた)

 

写真やってるうちの店のこ(ジャニヲタ、ドルヲタ)派遣したり…

いい写真撮ってくれました。。。

 

最後の特典会も多分ラストライブの後なさそうだから本当に最後かも?と言う話をした店のこに

「それは行かなきゃダメです!」と急遽仕事変わってくれて行けることになったり。

 

ホント、駆け抜けた。駆け抜けた青春。

この歳になってこのダッシュは目まぐるしかったけど楽しかった。

 

ラストライブの前にJCBホールでメンバー全員に挨拶(特典会)行けたのもよかった。

名前言ったら、「あー!あの!」みたいな歓迎されて嬉しかった。ラジオもよく読んでいただけてたからそれもあってなのかもしれない、世を忍ぶ仮の名前(銀しゃーりん)は統一してたので。

とにかくありがとうしかでなかった。

 

そんな状態ゆえに、まわりの皆に言われたのは

 

 

「担降りした?」

 

 

ももクロ好きだし、あーりん推してますよ?

ただ、1推しがるんぱんになりました。

(それは実質担降りと言われた(笑)

 

 

そんな内藤さんを筆頭にちぃちゃん、あやちゃん、なのちゃん、B.O.L.Tメンバー4人それぞれの光が混ざりあって輝くステージを見るのが今日で恐らく最後。

 

しっかり目に焼き付けようとぼっちで固く拳を握るのでした。

 

外は想定内(?)の雨。

 

ゆっくりと家を出て、ひとまず横断幕を書きに。

もっと大きく書けばよかったなぁ。

デザイン(?)と書くことは考えてたので当日空いてる場所で大きさ考えようと思って実際行ったらまだスペースあったけど、みんな書きたいよなぁと躊躇してしまった。

 

そんなこんなしつつ、タリーズで推しに手紙など初な事をしつつ(結局全員に書いた)

 

コロナ禍でここ数年手紙もダメだったから、あーりんにも書いたことないなぁと思った。

 

そんな事考えながら、のそのそと会場へ。

並ぶ場所室内なのいいですね。

雨予想しての会場だったんかな?なんて。

 

整理番号は200番台だったので、真ん中より前には行けた。

るんぱん側に陣取り、始まって欲しい気持ちと始まると終わる気持ちが入り交じって浮いてた。

 

過去に、私の根底にある音楽、ここから始まったと言っても過言ではないJUDY AND MARYというバンドの解散ライブ最終日(最初で最後のライブ)に行ったんだけど、その時と同じ気持ち。

あの時も本当に解散すんの?ってくらい楽しいライブだった。

(その記事もあります)

https://jampinkwarp.hatenablog.com/entry/2017/04/11/175845

 

ジュディマリの解散した日(もしくは前後)ラストライブの会場にふらふらと行きながらジュディマリ聴く事を毎年やってるんだけど、店のこに「墓参りみたいですね」と笑われた(笑)

確かにそれはそう(笑)

 

自分が音楽に興味でた根底のバンドはいつまでも色褪せないミュージックなんですよね。

なので、女性ボーカルのバンドサウンドは私の永遠のストライク。

B.O.L.T沼にズブズブになるのに時間は要らなかったわけで、会うタイミングもっと早かったらなぁと思わなくもない。

だけど何事にもタイミングってあるわけで、自分に刺さる音楽や言葉は刺さるタイミングでふっと目の前に降ってくる感覚ってあると思うんですよ。

B.O.L.Tも目の前に現れて底なし沼へ手を引いてくれた。

出会いは偶然と言う名の必然でできてます。

 

さて、ではラストライブですね。

 

まさに、楽しいライブ!

声出し解禁!

 

4人のパワーとファンの方とのどっちが楽しんでるかガチンコ勝負!みたいなとこあったよね。

 

まじではじまったら泣いてたけど解散忘れるほど楽しかった。。。

 

星が降る街から始まり、2曲目にここから!3曲目夜更けのプロローグでキマりました。

 

のっけからクライマックスですか?みたいな。

 

声出し解禁のB.O.L.Tを堪能して

たーのしーーー!!ってなってた。

不思議な感覚だけどやはりジュディマリと重なる。

 

宙に浮くくらいで雲の上。

ぶち上がりの会場を一気に浮遊感へ!

 

浮遊感感じながらもベース音で地に足つけMake Upし準備完了、さぁまだまだライブはこれから!

考えるより感じな!

みんな大好きD.T.F!

 

今日のライブは瞬き厳禁!Don't Blink!

ラストライブ美味しく(楽しく)調理するよ!yummy!

会場と一体となってもっともっと楽しく調理して!

MORE Fantastic!

 

楽しいに言葉はいらない、ただ頷くだけ。JUST NOD

 

タオルを投げて虹を捕まえ盛り上がれ!

会場はますますヒートアップ!

 

眠気なんてふっとばせ!夜はこれからだ!

コールアンドレスポンスで、

「ねむたい!」が言える日が来た!…と思いながらねむたい!って叫んでた!全然眠くないのに!

 

B.O.L.T曲短いのと、2部構成なく特典会もないとなるとやはり全曲だよなぁとは思ってたけど本当にやるとは…

確かにB.O.L.Tの全てを届ける!みたいな匂わせしてたよね。

 

眠気飛ばしてNew Day Raising!

みんなもう無言で肩組んでた!

楽しさで泣いてた!肩組んで泣いてた!

 

BON-NO濾過して真水の笑み残して

私の側へ。。。

 

推しの側は呼吸未完成になるよね。

 

未完成の気持ちでとにかく思いを伝えたくて言葉をつむいでも支離滅裂になっててでも思いは伝わってるはず

 

Hear you…言いたいこと分かってくれてるはず。

 

曇り空の気持ちでも、キレイな空僕を包み眠る日までその笑顔絶やさないで。

 

いつの日にも同じ空の下で同じ夢を見よう。

 

君は私のスーパースター。

いつの間にか私のスーパースター。

今年になって毎日聞いてる。

G-DRAGONのSUPERSTARからのるんぱんソロのSUPERSTARからのB.O.L.Tスーパースター。

スーパースター三部作。

映画にして下さい。

 

この曲は本当に好きです。

 

スーパースターからのaxisはるんぱんルートかな?

 

真円に近い今日だけの月

 

っていうとこの前後のあやなのちゃんの歌い方好き。

 

雨のち晴れて、風を抱きしめて。

 

この寂しさからの穏やかさへ向かう順番すごい心穏やかになった。

 

そこかからくるわたし色のトビラ。

 

穏やかさから徐々にテンポあげて、これからの自分たちとファンの方みんながこれから出会う知らない景色は私たちをきっとまってるはずだと、希望を抱かせてくれてるようなそんな感覚。

 

足音は、未来への渇望の足音なのか、でも過去を振り返って思い起こせばこんな事もあったけど間違ってない、足音鳴らして駆け下りた先で君に会える、だからまっぐ今日も歩いてく。

 

USHIRO-META-Iは後悔の懺悔ではなく、今から進む道へ全力で挑むからみててよ!着いてきてよ!っていう一種の決意。

 

それでも過去は捨てない、過去は過去で自分の一

部。

色褪せないミュージックはこれからも輝きつづける。

意味深Accentこれ、リリースすると決まった時にはもう解散決まってたのかなと思うような歌詞でしたね。。。名曲です。

 

ReBornはるんぱんの決意かな?

巡り巡る未来に繋がっていくから歌い続けると誓った

ここだけ見ればるんぱんだけど、4人ともにも繋がるよね。

 

まわりみち!

辿り着いた先が君の答え!

遠く離れててもこの空で繋がっているから信じて歩き出せる!

今、風が吹いた

背中押す風が僕らをまた強くさせる!

向かい風じゃなく、追い風だと強く思う。

道は違えても、空は繋がってる。

 

そこからのONE LIFEで畳み掛け…忘れないで逸れないように…

 

これ流れるとなんかさ、「あー、終わりかー」ってなるのは多分ラジオのせい、すごいエンディング感ある。

 

ラジオ楽しかったなぁ。

 

そして、淡い空。。。

 

ここまで、空シリーズかな?

空を見上げて思い出して。

思いは舞い上がる。

空に昇華される思いは、過去と未来を繋いで現在を輝かせるはず。ヒラヒラと全ての思いを。

 

思いが舞い上がった空は夕日のあとの夜に星屑に包まれて、数々の光る思いを見つめながら明日を作ってゆく今が大事な1歩だと強く気持ちを込める。

 

目の前の景色が歪んでいって心の声も聴こえなくなっても、それでも朝を捕まえに夜を抜け出す。

 

夜を抜け出しては聴くほどに深く深く刻まれていく曲。

歌い出しからの勢いもさながら歌詞を心に刻んでいく。

何度聴いても歌い出しで鳥肌。

 

 

寝具はもうね…

 

るんぱん煽りからのみんなで、合唱は泣くでしょ。

 

涙目になりながら歌っていたらすごい笑顔で涙目のるんぱんが、目の前に来てあまりにも楽しい!幸せに包まれてる!けど終わりが来る…と言うような切ない表情してて、目が合ったら泣きました。。。

 

違う曲でも何度かるんぱんと目が合った(と思ってる)時に自分が泣きそうな顔してるの見て(と思ってる)るんぱんも泣きそうになってるの見て、思いは同じ!とまた泣くというくり返りをしておりました。。。

 

寝具の最後の振付であやちゃんのリズムとり?が終わらなければまた、夢の続き見れる!と思ってしまったり。

 

その後涙を振り切るからのように土下座!!!!

 

全身全霊のお願いします!

 

プリーズTogether!

 

一緒に!

一緒に踊ってねー!

クラップするよー!

みんなの声をきかせてー!

みんなのクラップきかせてー!

 

るんぱんのこれまでのライブ中の煽りが頭の中を駆け巡る。土下座は過去最長の土下座。

 

床1面ヲタクの土下座でフラットなキレイな会場だったでしょう。きっと。

 

スマイルフラワーでピースの花を咲かせる。

アンコールも終わりが近づく。

エニタイムどんな時もスマイル。

 

笑顔になりながら泣いていた。

 

最後は、OUR COLOR

 

YouTubeで幾度となくみた。

 

4人それぞれの見せ場が熱く輝いている。

 

ここから皆の道が別れる事を深く深くそれぞれを思いながら歌っていく。

 

一つにならなくても。

 

日々活動していく中でそれぞれ4人が見えた物が沢山あるんだと思う。


その見えたものから新しい活動やB.O.L.Tの活動に繋げる事などもあったかもしれません。
その進行方向がB.O.L.Tでは出来ない事と沢山考えての結論だったのかと思います。


それぞれ思い描いている世界が4人ともひとつにならなくても今まで繋がっていた道筋は確かなものなので、 今から歩き出す道が違えても絆は残るはずです。


4人が見てる世界の色を今知りたいけど、 まだここからじゃ思い描くしかないです。


でも、 私は4人とも輝いて笑顔で成功している未来を思い描いています。


未来の道筋にはまだ見えない壁が沢山あると思うし、 目を閉じれば蘇るB.O.L.Tが映る世界線は過去かもしれないけど、 4人みんなで培ったものを武器にして壁をガンガン壊して歩いていってほしいです。

 

そんな事を思いながら。

 

ダブルアンコール星が降る街でるんぱんの

 

 

「飛べーーーーーーーーーー」

 

 

が震えとまらないくらいビリビリ来た。

泣きながら飛んだよ。

 

最高だった。。。

 

最後の最後でちぃちゃんの

 

 

「いやー涙が降る街でしたねぇー」

 

 

のブッコミがすげー面白くて泣きながら吹き出しそうになったんだけど笑い堪えちゃった。

 

思いっきり笑っとけばよかったなぁと今更ながら。

 

 

あれでB.O.L.Tらしさが完成されて救われた気もしたよ。

 

 

B.O.L.Tありがとう。

 

 

まとまりのない文章になってしまいました。

 

曲の順番の真意を自分なりに解釈しながらの振り返りとなりました。

 

お読みいただきありがとうございました。


まぁ、言いたいことはB.O.L.T解散悲しい!
けど、せっかく知った縁ですので、るんぱん!ちぃちゃん! あやちゃん!なのちゃん!みんな応援してます!

本当にありがとう!!!

 


願わくば輝かしい幸ある未来を!

 


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Rock The B.O.L.T !伝説のワンマン

行ってきました、Rock The B.O.L.T!@HEAVEN'S ROCKさいたま新都心

 


B.O.L.Tにはまり楽曲を聞いていくうちに
これば生バンドで聞きたい!と思いながらきいておりました。
私は2部からの参加でしたが、その前に特典会に参加して推しに挨拶してから参加しようと思いTwitterをチェックしながら会場にむかっておりました。


推しへの挨拶(人生2回目の特典会チェキはワカンダフォーエバーしました!)を終えて、2部に向けて準備をしながらTwitterチェックしてたところなんと「生バンド」の文字が…


もうそれだけで鳥肌とまらず早くライブの時間にならないか!とワクワクがとまらなかった!久々の感覚!


久々のオルスタLIVEハウス(恐らくYUKI豊洲ピット依頼)、陣取り方を忘れてドリンク引き換えたりなんだりしつつ、後方に陣取り待機。

前には巨人2人…隙間から見るかと半ば諦めながらも、ずっとB.O.L.Tと生バンドの相性は最高なはず!と曲を聞き続けてきた自分の期待度は増していきます。


幕が上がり、大きな方の隙間からチラチラみえるボルちゃんず、ベース!ギター!ドラム!うおーーースリーピースだー!と考える間も少なく始まるDon't Blinkのギターが聞こえてきて、生バンドの醍醐味を感じながら音の波に乗るB.O.L.Tとオーディエンス(ヲタク)!
心地よい音の波にのまれても、その大波に飲み込まれない強いボーカルのボルちゃんず!

さらに畳み掛けるかのようにdtf!完全にB.O.L.T濁流に身を任せてました…

考えるな感じろ!とのっけからB.O.L.Tに引っ張られて、客とB.O.L.Tとバンドニキ達の大きなうねりは間違いなく威力を増していてLIVEハウスごと宙に浮くくらい高揚感半端なかった!

 

LIVE曲スリーピーバスターで完全に覚醒したみなさん、なのちゃんが「はじめてアドレナリンでました!」と報告してくるぐらいみんなテンションバチバチでした!

 

MORE Fantasticもアゲ曲!!!!!!

これもLIVEでめちゃめちゃ盛り上がる、あの時既にみんなアドレナリンバチバチでしたね!

もっと!もっと!という感情が溢れ出ていた。

 

もう、どの曲来ても盛り上がらないこと無いんじゃないかと思うくらいの熱気でハコが揺れていました。。。

New Day Rising、足音、By My SideとB.O.L.Tも加速がとまらず!みんなボーカル初めて行ったLIVEの時より気持ちが増していた!確実に!

 

初めて行ったのはツーマンだったけど(アレはアレですごい楽しかった)ワンマンでソールドアウト、生バンド付きの最強B.O.L.T!そりゃ状態最強ですよね!

 

雨のち晴れでクールダウン(ある意味してない)

 

気づいたらスーパースターの前奏るんぱんの歌い出しで拳を挙げ半泣き、夜を抜け出しての疾走感でと勢いの波が楽しすぎて泣いてました!

 

それを終わらせない寝具でSing a song

まじで夜寝るとき余韻で夢の中でLIVE行ってました(笑)

久々の感覚…

 

please Together (通称土下座)はじまって土下座いけんのか?!と思ったけど、チームB.O.L.T最高、ちゃんとみんななりふり構わず(でも周りに迷惑かけないように)土下座してた(笑)

ベースニキ笑っちゃってたもんな(笑)

 

最後の4人の挨拶、みんな先を目指す発言がでていて応援していく決意をこちらもしました。。。

 

なのちゃんが感極まっている時に隣のるんぱんも涙目だったなぁ、ちぃちゃん挨拶終わりるんぱんの番でやはり感極まって泣きながら思いを吐露していた。

それにつられて他のメンバーも泣いていた。。。

 

「小さなハコでもどんなに少なくても楽しく歌って踊っていれば満足していたけど、生バンドで初めて自分の中で1番楽しく歌えていたんじゃないか、その音楽の喜びを知って、もっともっと色んな人にB.O.L.Tを届けたい」

 

と、思いを泣きながら伝えていて会場中がみんなB.O.L.T応援しよう!という団結力が高まった気がした。

 

その後は最後の曲スマイルフラワー!

 

「命の水はあなたのスマイル」

 

そんな事推しに言われたらみんな土となって支えるでしょうが!!!!!

 

最後1列になり全員で挨拶をして退場。。。

 

でももっとみたい!まだみたい!と会場にいるヲタク達、満場一致のダブルアンコール!!!

スタッフさん達も無理やり客だしせずに成り行き見守っていた!

 

アレは本当すごかった、団結力ましたってのはここでも感じられたなぁ。

 

ダブルアンコールは、MORE Fantastic!!

 

もっと!先へ!もっと笑顔を!

 

B.O.L.Tの進化に立ち会えた事、誇りです!

このLIVEはB.O.L.T史に残る最高のLIVEでした。。。

 

 

余韻まださめやらず!

 

B.O.L.T、この先も推していきます!

【狐のお社~湖~】

〜とある湖の前〜
腱『…ここにヤマガミ様がいるの?』

狐『そのはずなんじゃが…ケン!中入って見てきてくれるか?』

腱『………僕、泳げないよ?それよりコン吉が見に行けばいいじゃん!』

狐『その呼び名はやめろと言うとろうに…仕方ないのう…』

コン吉が飛び込んだ湖は静かで、波紋がゆらりゆらりと広がって行った。
湖には空が写っていて青々とした中にもなにか親近感を感じた。

狐『…ぷはぁー!おらんのう…。はて、もう目覚めてしまわれたのだろうか…』
腱『…コン吉〜!見張り任されてるならちゃんとしてよ〜!なんで見失うんだよ〜!』

狐(くそー…返す言葉もないわ)

腱『これじゃいつまでたっても見つからないよ〜』

狐「なんか考えてくるから待っておれ!」

僕がお社の狐のコン吉とヤマガミ様を眠らせる為に裏山を探索しはじめたのはいつごろだったかな?

あれは確か秋の野球大会の前日、向かいに住んでる親友のいっちゃんと、裏山の秘密の特訓場でキャッチボールをしてたんだ。

そこには結構前からあると思う古いお社があったんだけど、僕はそれを特訓場の目印にしてたんだ。

腱『いっちゃん!いくよ!』
圭一『うん!』

ビュッ!
パシッ!

腱『いっちゃん!明日の試合絶対勝とうな!』
圭一『けんちゃんが先発なら絶対勝てるよ!』
腱『いっちゃんも打ってくれよ!』
圭一『うん!絶対打つ!』
ビュッ!
パシッ!

ゴーーン!
腱『あっ!』
ドテンッ!

キャッチボールに夢中になって、時間もたつのも忘れてたんだ、そしたらいつもの五時の鐘。
驚いて、落ち葉で足を滑らせてしまったんだ。

腱(…いててて)

ガシャーン!

腱(…あ!)
腱『いっちゃん!大丈夫!』
圭一『いててて、うん…なんとか…』

僕の投げた球がお社の方にいってしまったらしく、いっちゃんは必死でそれを捕ったみたい。それで勢いがついてお社が壊れてしまったんだ。

腱『…いっちゃん、こういうやつって漫画とかだとこの後祟りだぞー!とか言ってなんかでてくるよね…』
最近読んだ漫画の中にこんな感じで神様の物を壊して祟りにあったのを丁度読んだ所だったから余計に…

圭一『…う、うん………に、逃げようよ!』

腱、圭一『わーーー!』

僕たちは怖くなって逃げてしまったんだ。

その夜の事だった。

狐「…ケン…ケン!」

腱『…だ、誰!』

狐「オマエタチガ壊したお社…ソノ罪ツグナッテモラウゾ…」

腱『や、やだよ!殺さないでよー!』

狐「ヤダトイッテモノウ…」
その言葉の後、強い光が僕を包んだ。

気が付いたら目の前にいっちゃんがいたんだ。

腱『いっちゃん!助けて!キツネに呪われる!』
圭一『…』
腱『いっちゃん!なんかしゃべってよー!』
圭一『…うーん』
腱『いっちゃーん!』
狐「…」
腱『くそ狐!こーなったらなんでもしてやるよ!』
狐「カクゴヲキメタカ…ケイイチも脅かしたカラヘイキダロウ」
腱『いっちゃんがなんだって?豊木の大砲いっちゃんになんかしてみろ!豊木の豪腕腱がこてんぱんにしてやる!』

狐「コッチノ話じゃ、そもそも野球で勝負する気はないわい。」

腱『くっそー…おい!コン吉!僕は何すればいいんだ?』

狐「こ、コン吉!…まぁいいか。指示はおってするから、なーに、取って食ったりはしないから安心しろ。」

こうして僕は狐をコン吉と呼び、指示に従うことにした。
あの会話の後しばらく僕は眠らされていたようなんだけど、どこで寝てたんだろう…家にも帰ってないようだし、わからないや。

ヒューーーン…

ブツ…

ザーーーーーー

しばらくして、何か電源が落ちてしまったような感覚に襲われた。

気が付いたら僕は空を見ていた。

腱(…あれ?ここは裏山の?うーん…、あ、あれはコン吉!)

狐「…」

腱『コン吉!なんでこんな所に?』

狐「…」

腱『あれ?まぁ、いっか。さて、いっちゃん探さなきゃ!』

僕はふと空を見上げた、なんとなく親近感を覚えた。
腱(…空ってこんなに近かったっけ?)
流れゆく雲に見とれているとコン吉が話し掛けてきた。

狐「…ケン!ケイイチの事じゃが…」

腱『あ!コン吉!いっちゃんは?』

狐「コン吉はやめろって。ふむ、でケイイチじゃがお前次第で元に戻してやらん事もない。お前達が壊したお社を元に戻せたらのう。」

腱『よし!いますぐやるよ!こんなの簡単だよ!』

狐「材木は国産の檜がいいの〜、釘は使わずにな、わしは釘よりも宮大工の職人気質の仕事が好きでのう〜」

腱『そんなのできないよー!』

狐(ニヤリ)
狐「もう一つ条件があるんじゃが…」

腱『何!』

狐「実はお前達がお社を壊した事で、その昔わしが封印したヤマガミ様が目覚めそうでのう。そいつをまた眠らせて欲しいのじゃ」

腱『…そっちのができそうかなぁ〜』

狐「よし、決まりじゃな。」
そんなこんなで僕はコン吉とヤマガミ様を眠らせに行く事にしたんだ。

腱(…ヤマガミ様ってどんなだろう…でも大抵お酒で眠らせれば平気なはず!あの漫画の封印の術とか使えるようになったりするのかな?)

狐「…ケン、ヤマガミ様は湖におるはずじゃ。わしはちと用事があるから先に行っててくれ。」

腱『わかった!コン吉!』
狐「…コン吉…うーむ。」

僕はコン吉と別れた後、1人で湖まで行ったんだけど、、、

腱『こんな所にいるのかなぁ?でも結構広いし…なんかでそうだなぁ…』

狐「ケン。」

腱『わー!びっくりさせないでよ!』

突然現れたコン吉に驚いた、けど本当にこんな所にヤマガミ様がいるのか信じられなかったんだけど、どうやらコン吉も[全国狐のお社委員会]?と言う会の定期全国集会とかなんとかよくわからない会に参加してるうちに見失ってしまったんだって。
土地神なのにどっか行かなきゃなんないなんて変わってるよね。
身代わりは置いてくらしいんだけど、お社市って言う通販で買ったら不良品だったってコン吉が怒ってた(笑)

湖から出てきたコン吉も見つからなかったらしく、なんか考えるからちょっと待っててくれって言ってどっかいっちゃった。

腱『いつになったら元に戻るんだろう…』
シュッ!

ピョンピョンピョン…ポチャン

スー…

ザパァ!

?[…我の眠りを妨げるのは誰だ。]

腱『……か、亀が喋ったーーーー!』

コン吉を待ちながら湖で水切りをしていたら、目の前にうちで買ってる柴犬ほどの大きさの亀が現われたんだ。

亀[亀とはなんだ、我はヤマガミぞ。確かに風体は亀だがのう〜。]

腱『え!君が!』

亀[体は小さくとも、心は広い。まだ30年ほどしか生きておらんがな。]

腱『ふーん…やっぱ長生きはしてるんだね。』

亀[えらく簡単に受け入れたな〜。まぁいい。わしはこれから前任のヤマガミに挨拶しにいかねばならぬ。たまたまお社が壊れて目を覚まされたんだが、どうやらお役目交代の時期だったらしく、せっかく目が覚めたのに〜と嘆いておられた。]

腱『へ?じゃあ、君はまだヤマガミになったばかりなの?』

亀[ふむ。まだ大暴れするほどの力はないから安心じゃぞ。かと言ってヤマを荒らすものはけっして許さないがな。我が力を侮るではないぞ。]

腱『う、うん。…よく喋るね…』

亀[そうかのう?まぁ仕方あるまい、わしもこうして誰かと話をするのは何年ぶりじゃったかのう…たまにはこうして若い者と話すのも……いた!いたたた!]

狐「…なんじゃ?このお喋りな亀は?」

腱『あ!コン吉!』

亀[いたたた!コラ!わしの高貴な甲羅を爪でガリガリするな!]

腱『コン吉、新しいヤマガミさんらしいよ。』

狐「…へ?」

亀[わかったか!この無礼者!]

腱『亀蔵、お社の狐だよ。』

亀[こら!亀蔵とはなん………へ?]

狐(ニヤリ)

狐「…さぁてこのお喋りな亀どうしてくれようかのう!」

亀[待て!いや、待ってください、お願いしますから裏返さないでー!わしはまだなんの力もないぞい!前任のヤマガミ様に挨拶に行くところじゃわい!]

腱『…こんなヤマガミと狐に守られてるうちの町は大丈夫かなぁ〜…あー野球大会おわっちゃったなぁ〜…あ!コン吉!!いっちゃんは?』


狐(…こやつが新任か、使えそうじゃのう)

狐「…おおーっとちょっと待っておれ」

そう言うと、コン吉はまたどっかに行ってしまった。
亀[…まったく、無礼な狐じゃのう。さて、わしは前任に挨拶に行くとするかの〜]

のそのそ

のそのそ

腱『…亀蔵…いったい何日かかるんだよ…よし!手伝ってやる!』

亀蔵を抱えて僕は前任の猪さんに挨拶にいったんだけど、数十メートル進んだら猪さんがなんだかしょんぼりしながら前から歩いて来たので、わけを聞いたら、せっかく自由になれたのにお役目御免だと嘆いていたんだけど、お役目ごめんなら自由って事じゃないの?と教えてあげたら、喜んでたなぁ。
そんで帰る間際、猪さんは最初暴れて申し訳なかったと僕に謝ったけど、よくわからないからいいよと言ってあげたら、ありがとうと言ってニコニコしながら走り去っていったんだ。
亀蔵はそれを見送ると、なんだか力が湧いてくる!とかいって、またのそのそと湖に戻っていった。

そんな事をしてるうちにコン吉が戻ってきて、、、

狐「おう!ケン!助かったわい、ありがとう。もうそろそろ元に戻してあげようかのう。」

腱『やったー!なんだかんだいって楽しかったよ!結構時間かかっちゃったけどね。』

狐「…無事すんでよかったわい、さぁ元に戻すぞい」
腱『あ!その前に一つお願いが!』

狐「なんじゃ?」

僕はコン吉にお願い事をすると、コン吉は快く承諾してくれた。

目が覚めると僕は野球大会の試合会場に向かう車の中だった。

腱の父「よく寝てたな!これで今日の試合も大丈夫だな!昨日はずいぶん疲れた顔してたから心配したんだけどな!」

腱『へ?』

結局僕は今までの出来事は夢だったのかと疑ったけど、父さんが壊れたお社をいっちゃんのじいちゃんと直しに行った話を聞いた時に、お社に行く途中の湖で、狐と亀と猪を見てびっくりしたんだって、いっちゃんのじいちゃんは、世代交代か、とよくわかんない事を言ってたって父さんは笑ってたけどね。

試合会場について、倒れたいっちゃんをみんなが囲んでいて起こしにいったら、目覚めたいっちゃんがありがとうって言ってた。

その日絶好調のいっちゃんのホームランの時、空を見て僕は湖を思い出していたんだ。

【狐のお社~雲~】

チュンチュン
ふわふわ
サーーー
ゴロゴロ
カァーカァー
ゴーーン
ハラハラ
キーーン


空を見る生活になり、一体どのくらいの季節が過ぎただろう。

花咲く春
新緑の夏
落葉の秋
霜柱の冬

それらを感じる事はなくなった。

どんよりとした雲が多くなり薄くのびる雲から何か中に住んでいるかのような大きな入道雲で春と夏の境目を感じ。
空が遠ざかるような感覚と入道雲が散っていき鰯雲になることで夏と秋の境目を感じ。
一層空が遠ざかり、鰯雲がまた集まり分厚い黒い雪雲で秋と冬の境目を感じ。
分厚い雲から太陽が顔をだし、雲から晴れ渡り空が近くなることで冬と春の境目を感じるようになった。

僕がこうなったのは………うーん…もう何年前か忘れたよ。

僕は秋の野球大会の前日、向かいに住んでる親友のけんちゃんと、近所にある古い木でできた小さい建物のようなもの…じいちゃんがオヤシロって読んでたっけ。
そのオヤシロの前でキャッチボールをしていたんだ。
腱『いっちゃん!いくよ!』
圭一『うん!』

ビュッ!
パシッ!

腱『いっちゃん!明日の試合絶対勝とうな!』
圭一『けんちゃんが先発なら絶対勝てるよ!』
腱『いっちゃんも打ってくれよ!』
圭一『うん!絶対打つ!』
ビュッ!
パシッ!

ゴーーン!
腱『あっ!』
ドテンッ!

五時を知らせる近所の鐘に気を取られ、落葉で足を取られてけんちゃんが投げた球が見事にそれてしまい、僕は必死にそれを取ろうとしたんだ。

パシッ!
ドカッ!
ガシャーン!

腱『いっちゃん!大丈夫!』
圭一『いててて、うん…なんとか…』

それた球を取ったまではよかったが、勢いがついていたせいで、オヤシロに突っ込んでしまい、壊してしまったんだ。

腱『…いっちゃん、こういうやつって漫画とかだとこの後祟りだぞー!とか言ってなんかでてくるよね…』
圭一『…う、うん………に、逃げようよ!』

腱、圭一『わーーー!』

僕たちは怖くなって逃げてしまったんだ。

その夜、僕は夢を見た。

〜夢〜
腱『いっちゃん!助けて!キツネに呪われる!』
(わー!けんちゃん!)
腱『いっちゃん!なんかしゃべってよー!』
(けんちゃん!話してるよ!僕はここだよー!)
腱『いっちゃーん!』
狐「コーン!オマエラが壊したお社は俺の住みかだったのに!」

〜現実〜

圭一『わー!』
圭一の母『わーじゃないわよ。。。早くしないと野球の試合に遅刻するよ!』
圭一『わー!』
僕は母にまたびっくりしてしまった。

急いで準備して野球の試合にでかけた。
(今朝の夢…なんか怖いなぁ〜…けんちゃんちゃんと来るかなぁ…)

圭一『監督!おはようございます!』
監督『おう!おはよう!圭一!今日もしっかr……

ヒューーン…

ブツ…

ザーーーーーー

[オハヨウケイイチ…]

何がおきたのかわからなかった。監督に挨拶をした所までは覚えている。その後、聞き覚えのある声で…

気が付いたら僕は空を見ていた。

[ケイイチ…キミハ屋根ダ]
(僕は屋根?)

[ソウ…ソシテ…ケンは壁]

(ケン…けんちゃん!)

[ハナシテモ聞こえナイ]

(君は誰?僕たちを元に戻してよ!)

[…モトニモドセ?キミガ壊シタお社ヲモトニモドセタラナ。]

(…え?やっぱり…ごめん狐さん!わざとじゃなかったんだ…ここは秘密特訓するのにいい場所だったから…)

[…]

それから、お社の狐らしき声は聞こえなくなってしまっていた。

僕は雲の流れで季節を感じるまで長い年月を過ごしている。
僕の下では、けんちゃんが壁として過ごしているようだが、わからない。

ポツン…

パラパラ…

サー…

(雨…)

僕は屋根になって以来、雨や雪は直接顔にかかる。
濡れるのにはなれたけど、空からくる雨は痛い気がする。感覚はないから、気がするだけ。

そんな事を考えていながら、また幾年月。

「おーい!こっちだ!」

(!)

「…あーあー、こんなに壊れちまって…お稲荷様も雨風に濡れてしまって…よし!直すぞ!」

(じいちゃん!)

じいちゃんが、お社を直しに来てくれたんだ。
聞こえてくる話によると、あの野球大会の日以来町で不思議な事が起きてたんだって。
不思議な事…
見てたテレビがブツ…と消えて、雲が映るんだって。季節の変わり目に特に多かったんだって。不思議だね。
そんで、じいちゃんが夕方笑点を見ている時にその不思議な事が起こって、それをしっかり見たら、見たことある空の風景だったらしいんだ。

そんな話を聞きながら、新しいお社が出来て狐は、新しいほうに引っ越ししたんだ。

僕?僕は相変わらず空を見てるよ。

(おーい!話が違うじゃないか!)

[…コーン!]

(お社直したら元に戻してくれるって…)

[…オマエがモトニモドセタラナトイワナカッタカ?]

(…えー!無理だよ!そんなのないよー!)

[…チョット待って]

(…卑怯だよ)

[…オマエがモトニモドセタラナトイワナカッタカ?]

(…それ、さっき聞いたよ?)

[ア、オマエジャナカッタ!]

(?)

[マァ、待てケイイチ]

(…なんだろ、まぁいっか。)

でも僕にはわからない事があったんだ。じいちゃんは[お稲荷様も雨風に濡れてしまって]と言っていた。僕が屋根になってたんじゃなかったっけ?

(ねぇ!狐さんはなんで雨風に濡れたの?僕が屋根なのに…)

[…新シイ社モデキタ事ダシ…]

(ん?)

コーン!

狐が一声吠えると僕は空も見ることが出来なくなっていた。

[ケイイチ、オマエラガ壊したお社、アレはワシがオマエのじいちゃんニオネガイシテツクッテモラッタノダ。夢ノナカデナ。]

(…それを僕が壊したから怒ってるの?)

[怒ッテルワケジャナインダ。実ハナ、アレハ50年クライ前か…当時コノ近辺でヤマガミが荒れ狂う事件ガ起きてなぁ、ソレヲ沈めるには人柱シカナイト、全国お社の狐委員会で決定シタンジャ。]

(…ふーん)

[デモ、わしは人柱ハ反対シタ。それはナゼカ…オマエの婆ちゃんガ候補ダッタカラ…。わしはイゼンオマエの婆ちゃんに罠にカカッテル所を助けてモラッタノダ。]

(…あの婆ちゃんが。)

[やっと調子が戻ってキタ。その恩に報いる為にもどうにか助けたかったのじゃ]

(…僕が屋根になったのに狐さんが濡れた理由は?)
[順番に話すからまっとれ!それでお前のじいちゃんの夢のなかで「婚約者を助けたければオマエの家から、東北の山の裾の山道の入り口右側に、寸法…高さ150センチ、幅100センチの社を建てるんじゃ!」]

(…ずいぶん細かい指示だね)

[同じ事言っておったわい。まぁ、しっかり指示通りのものを建ててくれたので、そこにわしが入る事でどうにかヤマガミ様は納まったがな。]

(狐さんすごい!)

[その頃わしもまだ新米稲荷だったから、古株を説得するのも大変だったんだぞ!]

(…今は小学校でいったら、六年生くらい?)

[…惜しいな、人間社会でいったらようやく主任と言った所かのう。]

(…よくわかんないけどようやく出世したんだね。)
[うむ。まぁ、それはさて置き、お前らがお社を壊した事で、ヤマガミ様が目を覚ましそうになっておったのじゃ。]

(あ!けんちゃんは?けんちゃんはどうしたの?)

[おぉーっと!ちょっとまっとれ!]

(…僕たちどうなっちゃうんだろう。)

空が見えなくなり、狐との会話をしてどのくらいたったかなぁ、けんちゃんも気になってたんだけど、僕は寝てしまったんだ。

[おぉーい、ケイイチ!]

(あ、狐さん。)

[ケンは無事じゃ。お前もそろそろ元に戻してあげよう。]

(え?…あ、でも話続き聞きたい!ヤマガミ様は目を覚ましたの?)

[おう、そうだったな。目を覚ましそうになった所でわしは、お前たちに協力してもらおうと無理矢理参加させたのじゃ。ケンは壁と行ったが、実はヤマガミ様を説得に行っておる。ケイイチ、お前は町にヤマガミ様がでないように、結界となってもらってたのじゃ。]
(…けんちゃんがそんな危ない目に…)

[ケンも初めは嫌がっておったのじゃが、急におとなしくなってな。いっちゃんに行かせるくらいなら僕が行くってな。]

(…けんちゃん)

[それで、ケンがヤマガミ様を眠らせる事に成功したのでな、また新しいお社を作ってもらい、わしが見守る事にしたのじゃ。]

(じゃあ、僕たち元に戻れるの?)

[うむ、ちょいと時間がかかったが、人間界で言うところの2年じゃな。]

(…野球大会終わっちゃった。)

[ケンも言っておったわ…]
(でも、またけんちゃんと野球ができるなら…)

[うむ。では、元に戻すぞ!]

(あ!ひとつ、お願いが!)
[なんじゃ?]

僕は狐にお願い事をした。すると、狐は少し笑ったような表情をした気がした。

腱『いっちゃん!大丈夫!』
圭一『うん、けんちゃん、ありがとね!』

監督『よーし!しまって行ってこい!今日は勝てそうな気がするぞ!』

その日、僕達は試合に勝った。

最後の打席、僕の打球が、鰯雲を突き抜けるように打ち上がり、スタンドに突き刺さった。

【風景】

『あー、また来ちまった…』

幾度となく訪れている地ではあるが、何度も訪れてしまう道がある。何も考えずに走っているといつの間にかここにいる。

何かに導かれている?

そんな特別な事情や力など私にはない。ただ、なんとなく、この道が好きなのかもしれない。

『今日も遠回りか。。。まぁ、いっか!』

愚痴りながらも快調に走る。この道の途中に一件コンビニがある。名もない、個人経営のようなコンビニ。
そこに立ち寄りいつも缶コーヒーとパンを買う。
このコンビニは最近流行りだした手作りのパンを売っているコンビニだった。

私はここのメロンパンが好きだった。それとともに飲む缶コーヒーもまた。

『…これが食べたいから来ているのか?』

そう思いながら、一休みを終えると、また走りだす。
道の途中には一本の木がある。とても大きな木で、見ていると不思議な気がする木である。いつもこの木の下に行き、下の風景を堪能する。

『…この風景がみたいがために来ているのか?』

そう思いながら、また、車を走らす。

しばらく走ると海が見えてくる。夕日を描いた看板に【夕日が丘】とかかれている。

私はそこで夕日が沈むのを待ち、沈む夕日を眺めながら一日の終わりを感じながら、音楽を聞く。BGMはジャズが多い。

『この夕日を見てジャズを聞きたいがためにここに来るのか…?』


夕日が沈み、闇夜に包まれる頃、自分の居場所に帰る。

いつも訪れてしまう地のいつも訪れてしまう道。

軽く食事をし、風景を堪能し、夕日をみながらジャズを聞く。

かれこれ去く年月。
職を終え、フラフラと自由ができる年代になり、こんな旅を続けてはや6年になる。毎年訪れているこの道にも、以前なかったファミレスやなんかが立ち並び、昔の趣きはなくなってしまった。しかし、あのコンビニだけはまだある。
そこでいつものようにメロンパンとコーヒーを買い、堪能した後、木を見に行くと、そこには大型駐車場のコンビニができていた。
私はなんとも言えない気持ちで、コンビニの駐車場から風景を見下ろした。
いつもと変わらない風景なはずなのに、いつも違って見えた。
(…コンビニが悪いわけではない)
そう、自分に言い聞かせ、今度は夕日が丘に向かう。
夕日が丘は健在だった。しきし、夕日が丘の駐車場にはすでに数十台の車がエンジンを切り、静かに並んでいた。

どうやら、先週やっていたテレビ番組でここが夕日を見るには最高のスポットとして紹介していたようだ。
自分だけの風景ではないが、人が増えると独占欲が高まり、なんとも言えない気持ちになる。

(…もうこの道を訪れる事はないから…)


そう思いながら最後になるかもしれない夕日を眺めながら静かに車でジャズを聞く。

旅を終えて、家に帰る。

『ただいま』

『おかえりー』

(…やっぱり家が落ち着くな。)

あの道はもう訪れないようにしよう。。。

 

 

孫『おじいちゃんの経営してるコンビニの近くの夕日が丘この前おじいちゃんがテレビ紹介してかなり有名になってたよ!』

 

 

私は罪な男だ。

 

【しだれ花火】

ヒュー……ドーン!
パラパラパラパラ…

「綺麗だねー」
『だねー』
「…」
『なんで綺麗なんだろ』
「なんでだろ」

ヒュー……ドーン!
パラパラパラパラ…

「…」
『知ってる?ハナビって火でてきてるんだよ?』
「知ってるよ。」
『そっかー』
「火の花って漢字で書くじゃん。」
『…』
「…」
『ほんとだー』
「でしょー?」

ヒュー……ドーン!
パラパラパラパラ…

『火の花かー』
「綺麗だねー」
『怖いねー』
「なんで?」
『だって熱いもん』
「そっかー」
『でしょー?』
「だねー」

ヒュー…ヒュー…ヒュー…
ドドド!パラパラパラパラパラパラパラパラ…

「でも綺麗だねー」
『だねー』
「…」
『なんで色つくんだろ』
「わかんない」
『だよねー』
「うん」

ヒュー…

「お腹すいたー」
『すいたねー』

ドーーーン!!!!

「おぉー!」
『おぉー!』
「今の綺麗だったねー」
『おっきかった』
「菊って言うんだって」
『そうなんだ』
「うん」
『…』
「菊って花だよー」
『知ってるよ』
「だよねー」
『うん』

ざわざわ…

「もう終わりかなー」
『かもねー』
「帰る?」
『お腹すいたー』
「焼きそば食べたい」
お好み焼きがいー』
「買いにいこっかー」
『だねー』

てくてく…

お好み焼きと焼きそばくださーい』
「あいよー!姉弟かい?仲良く食べるんだよ!おまけにサイダー二本あげるから!」
『ありがとうございまーす』

『へへー』
「サイダーもらったねー」
『うん、もらったー』
「さっきのとこ戻る?」
『そこのベンチで食べよっかー』
「だねー」

モグモグ…

『おいしいねー』
「おいしー」

ヒュー……ドーン!
パラパラパラパラ…

『あ!』
「あ!」

モグモグ…

『綺麗だねー』
「だねー」

ヒュー……
パラパラパラパラ

「しだれ柳…」
『ふーん』
「…」
『…』
「しだれ柳は木だよ」
『怖いねー』
「なんで?」
『お化けがでる木だよー』
「怖いねー」
『ヒュー……ドンドンドンおー化ーけーだーぞー』
「なんか怖くなくなったー」
『なんで?』
「ねーちゃんがお化けなら怖くないなーって」
『そっかー』
「うん」

ヒュー……
パラパラパラパラ…

「しだれ柳…」
『花火じゃないねー』
「なんで?」
『だって木だし。』
「木火かー」
『言いにくいねー』
「花火でいっかー」
『だねー』

ヒュー………ドーン!

「ハイビスカス」
『うそだー』
「ほんとー」
『ふーん』
「…」
『…』
「ハイビスカスは沖縄の花だよー」
『そっかー』

「おーい!!花子!花太郎!そろそろ帰るぞー!」

『はーい』
「はーい」
『帰ろっかー』
「だねー」

「花火どうだった?綺麗だったろ?」

『綺麗だったー』
「うん!」

「花火って火でできてるんだぞ?」

『知ってるよー』
「うん、知ってるー」

「そっかー」

『漢字見ればわかるって花太郎が言ってたし』
「本で見たよー」

「お、すごいなー、本読む博学な弟と、それを聞いてしっかり褒めるお姉ちゃん!」

『へへー』
「にひひー」

「かぁちゃんも喜ぶぞー」
『だねー』
「だねー」
『ねぇ、とうちゃん!花火はなんで色がつくの?』
「なんでなのー?」

「…うーん、わかんないなー」

『そっかー』
「とうちゃんでも駄目かー」

「後で調べてみる!」

『うん』
「ぼくもー」

てくてく…

『あ、かぁちゃんにお土産!』
「あ!」

「あ!」

『サイダーのビー玉は駄目かなー』
「宝物ー」

「きっと喜ぶよ」

『うん』
「だねー」

てくてく…

「花子、花太郎、元気でな」

『とうちゃん、いっちゃうの?』
「…」

「もうすぐ柳の木が終わるからね。」

『…』
「…」

「また会えるさ」

『だねー』
「…」

「かぁちゃんによろしくなー!」

『バイバーイ』
「…とうちゃん」

てくてく…

『また会えるさ』
「…うん」

バタン

『ただいまー』
「…ただいま」

『おー、おかえりーどうだった花火?』

『綺麗だったー』
「うん」

『おや?花太郎、元気ないねー』

『さっきね、とうちゃんに会ったんだけど、帰っちゃったの』
「柳の下だけなんだって」
『そっかー』

「…とうちゃん」
『また会えるさ』

『ん?それとうちゃんが言ったの?』

『うん』
「うん」

『そっかー』

『あ!』
「かぁちゃんにお土産!」
『なんだい?』

『はい!ビー玉ー』
「宝物ー」

『お!これは綺麗だねー!ありがとう!でもかぁちゃんには勿体ないから、二人とも大切にもっときな?』
『え?』
「いいのー?」

『いいーよー』

『やったー』
「やったねー」

『さぁ、明日はお祭りだろ?早く寝なきゃ明日行けなくなっちゃうよ?』

『うん』
「だねー」

『…さぁて、と』

『おやすみー』
「おやすみー」

『はい、おやすみ』

そー…
てくてく…

『よう!あんた久しぶり』
「陽子!」

『一年ぶりか…』
「だねー」

『その口癖、花も太郎もうつってるよ』
「そっかー」
『それも!』
「…くっっく」
『…うふふ』
「あははは!」
『はははは!』
「…なぁ」
『いいよ』
「わかったのか?」
『やり直そっかー』
「…ぷっ」
『うふふ…』
「だねー…ぷっ」
『あははははは!』
「柳の木の境界線ができて3年か…」
『うん。』
「ごめんな、ありがとう」
『ううん、こちらこそ、意地になってごめんなさい』
「…原因がねー」
『だねー』

『帰ろっかー』
「だねー」

てくてく…

そー…

「ただいまー」
『おかえり』

『とうちゃん!』
「おかえりー!」

「うん…」
『あら、起きてたの!』

『うん、なんか太郎がとうちゃんに会える気がするって』
「ビー玉見てたらそんなに気がしたー」

『そっかー』
「そっかー」

『だねー』
「だねー」

 

【アム1】

日が沈む
太陽はこの国での役目を終えて、また次の国を照らしに行く。

夜が来る
色とりどりの草花も、人も車も、素晴らしい景色も、均等に闇夜に染め上げる。
わずかな月明かりは、淡い光でかろうじて色を魅せる。

日が昇る
太陽はこの国での役目を果たしに顔を出す。
前の国では雲に阻まれたらしく、雲一つない快晴のこの国ではえらく機嫌がいい。

昼が来る
闇夜に染められ、眠っていたモノたちが一斉に目覚め始める。

日が沈み…
太陽は、また次の国を照らしに行く。


『僕たちの世界はだいたいこんなもん。君の世界を教えてくれないかい?』

「私たちの世界…君たちの世界のように、昼と夜という概念はあるが君たちの世界で言う所の毎日ではない、そしてこの地球のように水、草、花、などもない。暗く淀んだ日が長く続き、、日の光を浴び続ける日が長く続く、私たちもどのように生まれ、何を目的に地球に来たのかわからない。」

『ふーん。。。地球では君たちのような存在を信じている人と信じていない人がいるんだ。僕は信じている派。だからこうして話ができるのが嬉しくてたまらない!あ、言語はなんで通じるの?』

「私にもわからないんだが、君の話す言葉は理解できるんだ。」

『そうなんだ。機械とかついてないから不思議だなーとは思ったんだ。なんでたろうね?』

「私も所々記憶がないからな。解れば色々君に話すことができたかもしれないが、すまない。」

『いや、いいんだ。少しずつ回復してくれれば。でも君の姿だと僕の家族はいいとしても、村の人がビックリしちゃうね。』

「そういや、君とは身長が違いすぎるな。慣れたがこの地球は歩きにくい。」

『ん?そう?』

「うむ。なぜか体が重く感じる。」

『重力があるからかな?僕たちは、地球の重力に縛られて生きているから。だから身長も伸びにくいのかも?』

「少し思い出した…私たちは住んでいた世界で数々の訓練をうけていた。骨を丈夫にする薬を飲み、それをささえる筋力をつくり…私たちの世界でも、重力という概念はあったのかもしれない。」

『君の世界ってもしかして…アレ?』

「…ここからも見えるのか…君たちの世界では確か…月と呼ばれていたかな?」

『そう、月!』

「月…か…。」

『確か、地球にくらべて重力が3分の1だったり、僕たちは月の裏側を永久的に見れなかったり、色々合致する点があるからもしかしたらと思って。』

「そうなのかもしれないな…。この地球に…いつごろ来たか覚えてないが、来たときから月の存在は気にはなっていた。私が住んでいたのは何番目の月なのだろうか。」

『へ?月は一つだよ?』

「?」

『地球に隠れて見えなくなっていく部分があるから、そこが夜になってるって言えばわかるかな?』

「そうだったのか。」

『うん。』

「…」

『さて、と。お腹空かないの?』

「お腹?あー、食事か。うむ、食事はとりたいな。」
『だよね〜。はい!パンあげる。』

「パン…もそもそするやつだ。」

『文句言わない!』

「うむ。…ありがとう?だったか?」

『うん♪』

「君の名前…そう、名前だ!私の名前は………マイク…そう!マイク!」

『お!名前の概念はあるのか!…そりゃそうか…僕の名前は、川口満月…カワグチミツキ!』

「ミツキ……マイクだ、よろしく!」

『うん、マイク!よろしく!ってなんか外人さんみたいだね。。。』

「ん?」

『姿形も僕たちに近いし、ただ身長がちょっと高いくらいで…名前や、握手を求める感じとか…外人さんみたいだね』

「外人…地球の外の人ではあるか…」

『あ、そうか』

「はっはっは…私は今楽しい。ミツキに会えてよかった。」

『僕も、マイクと話せてよかった。しかし…マイク身長何センチあるんだろ?』
「ミツキは何センチだ?」
『僕は、170センチ。中学では大きい方なんだよ?』

「ミツキの約二倍くらいかな?320センチ。私の世界…月…うん、月としよう。そう、月では平均的な身長だな。しかし、私たちに支持をだしていた上官は180センチくらいだった。」

『へー…マイクみたいなのがいっぱい………ん?なんか大通りの方が騒がしいね?パトカーかな?』

「私の船が見つかったのだろうか。」

『へ?船?』

「言ってなかったか?不時着した船を林の中に隠したんだが…なにせ一人乗りとは言えでかくてね。」

『ちょ!?』

「さて、今後どうしたものか…」

『ちょっと隠れてて!様子見てくる!』

「うむ。」

(ミツキ…地球のものがみんなあんな人ならいいが。。。
私の使命はなんなのだろう、船に行けば思い出すかもしれないが、今は、ミツキに従おう。
月、か…我が生誕の謎も解明したい所だな。)

 

『マイク!起きて!』

「ああー、ミツキ。どうやら私は寝てしまったようだな。」

『船……宇宙船だ!って言ってすごいテレビとかで話題になっちゃってるよ!』

「…そうか。船に帰れば何か思い出すと思ったんだが。」

『もう、多分…触ることもできないと思う…』

 

[た、大変です!宇宙船が発見されました!私たちもこの謎を全力で追いたいと思います!いったんスタジオに返します!]

「現場からのレポーターでした。しかし世紀の発見ですね。ここでファックスを紹介致しましょう。
(宇宙船!すごい発見!宇宙人は本当にいたんですね!)
(本物という証拠はあるのでしょうか?)
(近くに宇宙人はいますか?)
等々、興奮と疑問の声が飛びかっております。」

 

満月の父「ミツキー!テレビ見てみな?宇宙船だってよ!さ、マイクさんも一緒にどうですか?クイッと?」

マイク「ありがとう。ミツキの父上は私が怖くないのですか?」

父「急に満月が連れて来た時は驚いたがね、満月の必死さと、マイクさんの丁寧な対応に心打たれました。ははっ、外人さんにはちょっとわからないか。心打たれたってのは。」

マイク「そんな事ない。ミツキやミツキの家族の優しさに心打たれました。」

父「はっはっは!言うね!やるねー!さぁさ!飲んで!」

マイク「では、お言葉に甘えて。」

『父ちゃん!あんまりマイクいじめないでよ!』

父「バカヤロウ!俺はマイクさんと男の付き合いしてるんだ!ミツキも大きくなればわかる!」

『ふぅーん。あれ?そういや母ちゃんは?』

父「マイクさんに腕を振るう!って張り切って買い物にいっちまった。今日もうまいもんが食えそうだ!」

『母ちゃん本気だね…マイク食べれるかな?』

マイク「ミツキ、心配ご無用!私の胃袋は宇宙デース!!」

『あ、あーあ。』

父「お!」

マイク「さぁ!父さんも飲んで!今日は朝までレッツパーティーデース!」

『酔うとやっぱり陽気になるんだねぇ〜…こう見てると地球人と変わらないだけどなぁー。』

母「ただいまー!」

マイク「オー!ママー!おかえりー!」

母「あらあら、マイクさん酔っちまって!陽気でいいねー!今おいしいもん作って上げるから待ってな!」

マイク「イエッサー!」

『駄目だこりゃ…』

マイク「いやー、楽しい!こんなおいしい料理まて、私にも家族がいたのかな。家族……そうだ、思い出した!私の故郷の…故郷の言い伝えを話します。」

父、母「よ!待ってました!」

『マイク!無理は…』

マイク「ミツキ、ありがとう。でも大丈夫。君に出会い、君の家族と接するうちに記憶が結構戻ったみたいなんだ。ただ少し曖昧な所はあるけれど。」

父「うん。マイクさん、あなたの故郷の言い伝えを聞かせてくれないか?」

マイク「はい、彼の地よりいでし我らが先祖、この地の民を味方に携え、力を合わせ街を作る。街に住みし先祖と民、やがて民の大半は寿命をむかえ、街には先祖が住み着いた。街のはずれで民と先祖が初めての子を授かり、以後その子は、アムと名付けられ崇められた、街の初代統治者は民の父親で、先祖と娘の子アムを二代目とし育て上げ、息耐えた。
アムは人々の意見を聞き入れる、素直で立派な統治者だった。
しかし事件がおきた。
アムの統治により、民と先祖は仲良くやっていたのだが、アムは体は大きいが弱く20歳をすぎる頃には3メートルを超す身長になり、一人では立てなくなっていた。
民からすればごく普通の身長ではあるが、先祖にとってみれば自分の倍の身長である。
アムは身長は大きくとも、骨や内臓が先祖の規格だったため、耐えきれなかったのだ。
アムの体調はみるみる衰えていった。民と先祖はアムを治そうとお互い協力し人力を尽くした。
しかし、アムが寝込み3年が過ぎたころ、アムは語る。
わが父、わが母、彼の地よりいでし者、そして民よ、私はもう長くはない。
彼の地と民の最初の子として、街のためになる事をしてきたつもりだ。だが、足りぬ。
今後益々増えるであろう、同族となる者達の、体の造りは我と同等になるかもしれぬ。
ならば、また力を合わせ、我のような悲劇の起きぬよう子孫たちの体づくりを強要せよ。
そう言い残し、アムは24歳でその人生の幕を閉じた。
アムの遺言を聞き入れ、先祖と民は内臓、骨の強化を幼少の頃より強要し、内臓が耐えうる体づくりが確立される頃には平均寿命が、50までのびていた。
しかし、その頃にはすでに先祖と民の姿はなく、街の民は全て、アムと同族、総してアム族と呼ばれる者達だけになっていた。」

『じゃあ、マイクはアム族なのかな?』

マイク「そうかもしれない。民は月の民だとわかったが、彼の地よりいでし者とはいったい…」

 

[ニュースです。先日彩多摩県で発見された宇宙船ですが、部品の一部にNASUと同型と思われるものが調べによりわかったようです。現在、鳥山総理がアムリカのオハマ大統領と会見し関連性について質問をしているようです。]

『アムリカ…』

父「そういや、過去にアムリカは月面着陸に成功しているという記録があったそうだよ。」

母「そうね?私のおばぁちゃんのおばぁちゃんの時代だから、100年はたつかしら?」

『…アム族は月の民とアムリカの…マイク!』

マイク「うっ…頭が……」

父「…マイクさん!」

マイク「…大丈夫です。久しぶりにお酒を飲んだからか頭が…」

母「もう、遅いから寝ましょうか。料理もあらかた平らげてくれたし♪」

『うん。さ、マイク布団にっ…っても二枚ひきだからちょっと寝にくいかもだけど。』

マイク「いや、ありがとう。ミツキ、ミツキの父さん、母さん、ありがとう、本当に。」

 

満月(アムリカ人の百年以上前の月面着陸と、月の民…マイクはアム族として間違いないだろうなぁー。しかし…月の民は月にずっと住んでたのかな。色々気になるけど…考えてもしかたない…もう寝よう…)

 

[朝のニュースです。彩多摩県宇宙船事件の速報が届きました。アムリカNASUの部品が使われていたと疑われる宇宙船の部品の鑑定な結果、同様のものであると言わざるをえないとの解答が届きました。オハマ大統領と鳥山総理は、なぞ解明の為全力を尽くす事を約束し、会見を終了しました。]

『やはり…』

マイク「オハマ……」

母「おはよう!」

『おはよう。』

マイク「あ、おはようございます。」

母「さぁ、難しい顔して難しい事考えるなら、ちゃんと朝ごはん食べなきゃ!」
『はーい』

マイク「はい。」

 

[続いてのニュースです。今日は京東の野上でアポロン計画の展示会が開催されます!先日の彩多摩の事件でタイミングもよく盛り上がるんではないかと言う見解もありますので、みなさんお早めにお越しくださーい!グッズもいっぱいありますよー!]

[ありがとうございました!いやー、盛り上がりそうですねー♪]

 

『マイク…行ってみる?』

マイク「しかし…この身長では…」

『そっか…わかった!パンフレットだけ買ってくる!それで、謎がとけるかわからないけど…』

マイク「いや、ありがとうミツキ。お願いするよ。」
『じゃあ、ちょっと言ってくる!』


続く